皆さんこんにちは長谷川です。
塗装についての書き込みですが一流ブロガーみたいに読みやすくないですがそこはご容赦くださいね(笑)
さて
塗装の何について発信するかですが
初回である今回は戸建てにお住いの塗り替え希望の方へ向けて情報発信しようと思います。
戸建てに関わらず塗装対象物の多くにも関わってくる話ですが、ここは戸建ての塗り替え説明に照準を絞らせて頂きます。
まず戸建ての塗り替えとは?
「塗装対象物」を塗料にて紫外線や風雨などの自然影響から保護する事が一番の目的ですね。
今回は一旦色やデザインと言ったものは建物に対する付加価値だとお考えください。
戸建て塗装は大きく分けると
・屋根
・壁
・その他付帯物(軒天、雨樋、破風、扉、バルコニーなど)
と3つに分ける事が出来ます。(内装についてはまた違う機会に)
それぞれが合わさって1つの家ですがそれらには各々違ったものがあります。
☆部位に合わせて施工された塗料の持つ寿命です。
それぞれの材にはあらかじめ何かしらの保護膜が形成されています。この保護膜がなければ屋根や壁は昨今の気象条件であればものの数年で朽ち果てます。木部も樹種によっては持ちを良くする為に塗料を含浸する塗装が効果的です。保護膜には無数に種類がありますのでこれについてはまた次の機会に。
私共の行う塗装業とは
「劣化した保護膜を塗料によって新築時以上に形成する事。もしくは保護膜の無い物に新たに形成する事」
を目的とした「メンテナンスサービス」です。そしてその向こう側にお客様との出会いや人生への寄与がやり甲斐としてあります。
工事完了後の
「ありがとうございました」
「綺麗になりました。」
の笑顔と言葉は次への活力の源となっております!
今やDIYなどもブームになり塗装はどなたでも可能な事ではありますが我々は建築塗装のプロとして一般の方では難しい「早く、綺麗。それでいて高品質」といった部分でも専門知識と技術を適材適所に用いながら、お施主様と一緒にイメージの具現化を達成する為に一件一件楽しみながら工事に取り組んでいます。
上記で建物は自然からの様々な影響を防ぐために保護膜が必要である事はお伝えしました。
屋根や壁は材質が異なる為、それに合う塗料の相性も違います。
これらの違いについてですが本来建物はメンテナンスが必要な為新築時に施工管理担当の方から説明をされているとは思います。(されてないかな?)
保護膜を持たない打ちっ放しのコンクリートですら今では塗装でメンテナンスをし復元します。
年月とともにそれぞれが経過劣化していきますが、材質(保護膜)の違いによる劣化のタイムラグを知らずに同じタイミングでのメンテナンスを行うケースが多々あります。
メンテナンスサイクルの長いものを順に並べると
屋根≧or>壁>付帯物
です。付帯物より屋根や壁の方が過酷な状況下にあるのはおわかりでしょうが付帯物に使う材料は比較的美観や手触りなどを重視するのでどうしても屋根や壁よりも耐久性の劣る塗料が使われるのが殆どです。
耐久性と美観は相反する要素があるのはなんとなくお分りいただけますでしょうか?
耐久性=要膜厚
美観=要膜薄
鏡のような肌(仕上がり)を塗料で表現するのに膜厚ついてしまう塗料では表現しきれない。と言えば少し伝わりますでしょうか?
材自体も屋根や壁に使われる材よりも耐久性は劣る場合がほとんどだと思います。
鉄製や木製の屋根はあまり見かけませんよね。(ありますよ?ログハウスとか倉庫とか。でも一般的な部材に比べて短いサイクルで要メンテです。)
やはり自然界に元々存在する無機質な物にそうした箇所を受け持ってもらう事で恩恵を受けていると言えます。
耐久性の劣る分、メンテ時期や塗料の選定をしっかりして屋根、壁とバランスよくメンテナンスしていきましょう。
4〜5年しか持たないものに10年間メンテナンス不要の材に合わせてメンテナンスサイクルを設定しているだろうなと思われる事が、普段建物を見ているとちょこちょこ見受けられます。
塗られていて綺麗ではあるが穴の空いたベランダ手摺やベニアの剥がれた軒天井を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
こうしてメンテナンス時期を逃したものが際立って劣化し、塗り替えではなく交換を余儀なくされ余計なコストがかかってしまいます。ですから先ずは建物に使われている材の特徴を知っておくのはメンテナンスをしていく上ではとても大切な事です。
ではそのメンテナンスサイクルの時期(ここでは塗り替え時期)はどうわりだすのでしょうか?
これも定義があります。
それは塗料には材料メーカーの推奨する保証期間があり、メーカーの打ち出しているその品質保証がメンテナンス時期を教えてくれています。
☆最適な塗り替え時期は(一部の沿岸部などの環境を除いて)塗料メーカーが保証する期間がメンテナンスサイクルの推奨時期です。
この辺りの話を出すと同業の方から「いや、違う。もっと他にメンテナンスの物差しになるものがあるぞ!」とお叱りを受けそうですが、私に言わせるとメーカーの方達以上に材料の性質や使用手段において詳しい人はいないと思っています。だって、研究してから作ってるんですよ?塗料を。
私は作れませんし、メーカーの説明を80%信頼致します。嘘をつかれていたら我々も被害者です(笑)
残り20%は現場でのイレギュラーな事例に対して塗料が追いつかない可能性があるかも?と言った自分への警告で20%です。
全てをメーカー側の説明で鵜呑みにしたりはしません。毎度その状況その状況で考えて施工します。
☆万能な物など存在しません。
ですから経験が物を言う状況も多々あります。というかメーカーの方も施工側の経験をフィードバックしながら日々開発しています。☆チョーキングについて
塗り替え時(改修工事)には施工前に我々が直接目で見て手で触れて外壁などの状態を確認します。塗り替え目安を示すものにチョーキング現象(白亜化現象)といった保護膜が乾燥して粉を吹き始めていたり、ひび割れや欠損があります。メンテナンスの推奨されるタイミングはこのチョーキングが出ないタイミングが最適でコストも安くすみます。
某住宅メーカーさんは「当社の塗料であれば塗り替えサイクル20年保証」なんてうたったりしていますが、どんな塗料でもチョーキングや塗膜の剥離、屋根面や陽当たりの悪い北側壁面などの苔やカビから20年守り続け塗り替え当時の美観を保ち続けるのは正直無理な話だと言えます。塗料メーカーもそこについては保証はしないと思います。
メーカー保証の定義はシンプルに◯年間被塗装物に塗膜が定着しているかしていないかです。
美観、色褪せを塗り替え当時のまま保ちますよなんて一言も明記していません。
車のように月一で必ず家全体を洗車ならぬ洗家すれば良いかもしれませんが、月一で屋根に登って洗っている方の光景は私はおめにかかったことがありません(笑)
例えば
建物に人間の年齢を当てはめた場合、チョーキングが出た時点で中高年の人と同程度の老化を示しています。
ですのでまだ若い状態を保っている間にメンテナンスをしてあげる事で素早く簡単に生まれたての瑞々しい状態に近付ける事が容易になります。
中高年の状態から生まれたての瑞々しさにする事は建物では可能ですがそれなりのコストがかかる事はイメージ出来ますよね?(笑)
例外として素材の穴空きや過度のクラックや壁の壊れは人間で言うところの怪我です。
塗装では治りません(苦笑)
専用の修復作業をお願いしましょう。
☆保証について
品質保証の種類にも2種類あります。無償と有償です。
無償保証とは施工後の一定の期間内であれば何かしらの施工不良箇所が見つかっても手直しを無制限で行う期間を無償と定義します。
当社では
屋根、壁は5年
付帯物は1年の無償保証としています。
普通に施工していれば最低でもその期間であれば不具合は出ないからです。その程度で不具合の出てしまう塗料など外壁塗装で使用することは無いです。
有償保証とはそれ以降(屋根、壁5年。鉄部1年経過後)のタイミングでの施工を有償としています。
これが本当のメンテナンスだとお考え下さい。
逆に言えば無償保証以降のタイミングで材料の持つ性能ピークは過ぎて行くものだと言えます。
それでも材料の持つ性能は例えば10年間はメーカー水準は保たれるだろうとメーカー側が品質保証をしているので無償保証以降も「有償保証」と定義されるのです。
艶落ちや軽度の劣化では材料の性能はまだ維持されているといった考えだとご理解ください。
屋根や壁は保護膜の種類にもよりますがおおよそ6年目から、付帯は2〜3年で大きく劣化が始まるとお考え下さい。
チョーキングやひび割れが出始めるタイミングもだいたい8年〜10年ほど経過した塗膜から出始める事が多いと思います。
☆人生を豊かにする為に
塗料は日々進化していますので我々扱う側も向上していかなければ行けません。塗装業のプロは自分達の扱う塗料のプロであるとも言えます。メーカーは開発のプロ。我々は施工のプロです。
勉強不足は品質レベルの低下や無駄な工程、そして原価上昇へと繋がりお客様とのイメージ共有や具現化の低下へと直結します。
私自身はそれぞれの材の特徴や状況毎の解決方法を知っていればお客様のニーズにもすぐに気付けると考え、建物毎の違いにも気づけるアンテナを常に張っている様に心掛けています。
また当社スタッフにおいてもプロ意識を持たせ我々は技術を提供する「サービス業」であると伝えてから施工にあたるようにしています。サービス業である以上、対人関係を良好に保てるように日常的から社会人としての自覚や責任を求めます。
私達にもし出会ったならば是非とも責任ある要求をして下さい^ ^
お互いの人生を豊かにする為に我々は喜んでお付き合いさせて頂きます。
長くなりすぎましたので
大雑把で上手く伝えられているのか少し不安ですが今回はここまでにしたいと思います。
何か気になる事がありましたら是非お気軽にお問い合わせ頂きたいと思っています。
ここまでご覧頂きありがとうございました。
それではまた次回^ ^